【塩分のとり過ぎで健康を害した3つの失敗例】
塩分の摂取量は、時に、生死にかかわる問題です・・・
目次
塩分のとり方失敗例1:汗をかくから大量に塩分をとってしまった
先日、仕事関係の方とお話しておりまして。
Hさんはドライブとランニングが好きな健康志向の40代。
私が食事指導をやっていることもあり、つい、体とか塩の話題とかになるんですよね。
Hさん「そういえばさ、カーレースが趣味の知人がいてねー」
私「へえ~楽しそうですね♪」
Hさん「東南アジアとかさ、暑い国でやってるんだよね」
私「なるほど」
Hさん「それで灼熱地獄の中、車運転するから大量に汗かくわけ」
私「なるほど・・・」
Hさん「で、汗かくから塩とるといいよって聞いて、運転しながら大量に塩とったんだって。
そうしたら、めちゃくちゃ具合悪くなっちゃって、病院行ったらしいよ・・・汗」私「それは・・・すごく危険ですね。命が助かっただけでも良かったですよ」
Hさん「やっぱり、塩って良くないの?」
私「いえ、塩が良くないんじゃなくて、量の問題ですね。」
Hさん「そうだよね・・・僕も普段から気をつけてはいるんだけどね。」
私「Hさんも年齢からいって、減塩にしたほうが良いと思いますよ~。」
Hさん「そうだよね~気をつけなくちゃね。」
と、こんな会話をしていました。
Hさんの知人は、一時的に体内へ大量に塩を入れたことで、腎臓に一気に過剰な負担がかかったため具合が悪くなったと思われます。
本当に危なかったと思います。命を落としかねません。。。
塩分のとり方失敗例2:長距離マラソンで大量に塩分をとってアトピーに
ベジタリアンのAさんは、長距離マラソンが趣味です。
大量に汗をかくからと、走りながら大量に塩をとっていたというのです。
これも、先程の件と同様の理由ですね。
しかしその数年後・・・
Aさんは、今、アトピー性皮膚炎に悩まされています。
かゆみと炎症が体のあちこちに出て、睡眠障害にもなり、
手は荒れて皮膚が裂け、ゴム手袋をしないと仕事ができないそうです。
睡眠時はかゆみで気が狂いそうになるとのこと・・・
とても辛い日々を送っています。
塩分の過剰摂取により、肝臓と腎臓を痛めつけてしまった結果です。
塩のとり過ぎによる害は、このように、摂り続けていると数年後に体に表れることがあります。
塩分のとり方失敗例3:玄米と動物性と味の濃い食事で怒りっぽく過食に
Bさんは、玄米を食べ、塩分が良いと信じていて、ひたすら濃い塩分の食事を続けています。
また、動物性も食べています。
つまり玄米、塩分、動物性、という非常に陽性信仰どっぷりな食生活です。
当然のように、てんさい糖などを使った甘いマクロビ菓子のどか食いが止まりません。
その結果、体重がどんどん増えていきます。
過食衝動がどうしても抑えられず、自己否定感がつのってしまいます。
年々、手荒れが悪化し、皮膚が裂けて、血がにじんでいます。
けれども、「これは排毒だから良いことだ」と、信じています。
Bさんは怒りっぽく攻撃的で、家族が助言しても全く話を聞き入れません。
このように、玄米の過食とマクロビ菓子と塩分の過剰摂取は、主に肝臓をいちじるしく痛めます。
すると、判断力が低下し、体に良いことなのか悪いことなのかもわからなくなってしまうのです・・・。
塩分の摂りすぎによって壊した体を取り戻すためには
以上、3つの例をとりあげましたが、これは意外にもよくあるケースなのです。
私のところへご相談に来られる方々の中にも、沢山同じような失敗例があります。
塩分のとり過ぎは、Hさんの知人ようにその時だけでなく、Aさんのように数年後に症状として出て来ることもあります。
また、Bさんのように、すでに体に表れている症状が、危険だとわからない、認めたくないといった、とても怖いケースも多くみられます。
このような被害を、少しでもなくしていけたら、と願うばかりです。
しかし塩は、人体にとって必要なもの。単純に「やめれば良い」というわけにはいきません。
では、その人にとって、果たしてどのくらいの塩分をとれば良いのでしょうか?
それは、その時、その人の体を、詳しく観察し、分析することが重要です。
日々の観察と、体との対話によって、健康は管理できます。