【玄米ダイエットで失敗する明確な理由】
ダイエットを考えている時に、玄米ってどうなんだろう?と思ったあなた。
それはやめておいたほうが賢明です。
玄米ダイエットで失敗し、私のところにご相談に来られる人が、後を絶ちません……。
取り入れやすさから広まった、玄米ダイエット。
女優さんやモデルさんに影響されて始めるという人も……。
今日は、玄米ダイエットで失敗しないために、知っておくべきことをお伝えしたいと思います。
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目次
玄米ダイエットのメリットとデメリット
そもそも『玄米ダイエット』はどういうやり方か?というと……
いつもの食事の中で、白米を玄米に置き換えただけなのです。
マクロビの献立を取り入れるという人もいるようですが、あまり長続きしないようです。
体にとって無理があることは、何らかの不調や問題を生じますから、続かなくなってしまうのは当然の流れですね。
玄米ダイエットでよく言われているメリットには、このようなものがあります。
1,玄米はビタミンやミネラルが豊富な”完全食”だから、とにかく栄養が沢山含まれている。
2,便通が良くなるので痩せる。玄米は水に溶けにくい食物繊維で、便のかさを増やすから。
3,満腹感を感じやすい。玄米は硬くて消化に時間がかかるため、腹持ちがよく、消化吸収にカロリーを消費する。
この3つのメリットは、一見なるほどとうなずいてしまうかもしれませんが、実はデメリットでもあるのです。
ところがこの文章を読み解くと…実は、デメリットが書かれているんですね。
一見メリットのように見えてしまう上の文章を分析し正しく直すとこうなります。
1→栄養が多すぎて活用しきれない。栄養を奪われまい(分解されまい)とする性質を持っているので消化吸収しにくい。
2→水に溶けにくい食物繊維が多いということは、胃腸に負担をかけるということになる。
3→玄米は種なので、消化されまいとする構造になっているため、毒にすらなる。
というわけで、主に消化吸収の問題が多いことがわかりますね。
なので少しでも胃腸が悪い人には、十二指腸潰瘍にもなりかねないので、絶対に食べてはいけないと言うこともあるほどです。
しかも…
メリット(実はデメリットですが)は3つ程度なのに、デメリットは他にもあります。
4,ヌカに油が含まれているため、油の摂りすぎで肝臓にダメージを与えてしまう
5,炊き方を間違えるとデメリットが何倍にもなってしまう
6,陽性の性質があるので、食べ続けるとイライラ、甘い物欲求などが出る
7,体に負担になるため、元々あった症状も悪化してしまう
メリットはデメリットを良い感じに言い換えただけで、デメリットは7つ以上もあるとは…。
現代人にとって、もはや玄米は意味が無いどころか、負担でしかありません。
玄米ダイエットのよくある失敗例
私のところにご相談に来られた方々で、よくある玄米ダイエットの失敗例をご紹介します。
多かったのは、下記の6つです。
1.玄米ダイエットで、過食になった
2.玄米ダイエットで、かえって太った
3.玄米ダイエットで、痩せすぎてしまい体重が戻らなくなる
4.玄米ダイエットで、体調が悪くなったり症状が増えてしまった
5.玄米ダイエットで、便秘になった
6.玄米ダイエットで、老けてしまった
今までご相談に来られた人に、上記のような6つの失敗例が多かったですね。
また、1~6がいくつか複合しているケースも多く、問題が年々増えたり複雑化しているといった、深刻な体調の人も少なくないのです。
玄米ダイエットで痩せない原因とは?
なぜ玄米ダイエットで痩せられないのか。
それについて理解するためにはまず、玄米の特性について知っておくべきでしょう。
玄米は古い陰陽表では中庸となっていたりしますが、陽性と判断しておくほうが安全なのです。
それは、その素材の特徴をよく観察するとわかります。
玄米は硬くて、締まっています。そして、調理に時間がかかりますね。
それらは非常に陽性の性質です。
体は食べたもののようになる、とはよく使われる表現です。
この表現に沿って考えていくと、答えはシンプルです。
玄米を食べると、硬くて締まった体になる、ということになります。
痩せ方としては、このような陽性の性質によって体の細胞組織が萎縮するので痩せる、というケースもあります。
ただし、この痩せ方は非常に良くないです。
体の細胞組織が萎縮するわけですから、柔軟性やみずみずしさが失われ、干からびた体になってしまうのです。
そして、どんどん痩せていく人もいます。そうなった場合の体重の回復は、とてもむずかしいです。
体が固くなりすぎると、柔らかくすることが極めて困難になってしまうからなのです。
玄米ダイエットの重大な落とし穴
栄養素たっぷりとか完全食と歌われている玄米。
その特徴の良い部分だけを見れば、そうかもしれませんが、他の面もよく確認する必要があります。
物事は必ず、ひとつの側面だけでなく、良い面と悪い面の両方から見て判断しなければなりません。
実は、玄米という素材は、胃腸が悪い人にとっては、害にしかならないという重大な問題があるのです。
なぜなら、玄米は硬い殻に覆われていて、締まっているため、消化吸収にものすごく時間と労力(臓器にとって)がかかるためです。
炊き方を工夫すればいいという意見もありますが、そういう問題ではありません。
現代人は皆さん胃腸が悪い(または弱い)です。
飽食の時代に育った我々は、胃腸だけでなく、その他の臓器も、あまり良い状態ではありません。つまり、全体的な体の臓器の稼働能力が低いのです。
そのため玄米は、かえって負担になっているケースが本当に多いです。
玄米の表面は、ヌカが覆っています。
この糠というものには、油が多量に含まれているのです。『米糠油』という油を作ることができるくらいなので、かなりの含有量です。
それを丸ごと食べるわけですから、玄米食では油を相当量摂取していることになるため、主に肝臓に負担をかけます。
以上のことから、玄米で体調を壊す人は、必ず肝臓と胃を悪くしています。
玄米食で皮膚が黄色くなった、黒っぽくなった、シワが増えた、干からびた感じになった・・・などのご相談がとても多いです。
玄米に塩を入れて炊き、さらに副食の塩分も濃いため、腎臓にも負担がかかっていきます。
肝臓が悪くなると膵臓もやられてしまいますし、胃がダメになると腸もダメになり、結果、血液の状態が非常に悪化してしまう。
大変な悪循環に陥っていくのです。
実際、胃腸、肝臓、腎臓、婦人科系、膵臓など、玄米ダイエットで体のあちこちを悪くしてからご相談に来られる人ばかりです。
玄米ダイエットの負のループとは?
痩せすぎ問題の逆で、玄米ダイエットで食欲が止まらなくなってしまうという恐ろしい状態になるケースも多いです。
痩せない→もっと玄米食べなきゃ→しょっぱいご飯のお供で食欲増加どんどん食べる→痩せない→もっと玄米食べなきゃ……
この最悪の負のループにハマってしまうと、大変なことになります。
もう、自力で止めることが不可能になります。
もともと食欲が旺盛な人は、体内に蓄積した毒素の毒消しを求めています。
しかし玄米では毒消しができないので、食欲が旺盛になるばかりで、根本的な原因を全く解消できないまま、負担だけをかけ続けてしまうということになるのです。
ですから、食欲旺盛な人ほど、玄米ダイエットで失敗する確率は非常に高いのです。
さらに困ったことに、先述したように玄米は体を硬くしてしまいますから、太っている人の体はガチガチの固太りになり、どんどん痩せにくい体になってしまうのです!
玄米ダイエットの危険性
以上をまとめると、玄米ダイエットで失敗する明確な理由と、危険性が浮かび上がってきます。
・玄米の特徴として、どのような炊き方をしたとしても非常に消化が悪く、腸に詰まりやすい
・肝臓など臓器に負担がかかる
・陽性体質に偏る危険性
・過食になる危険性
・体内に蓄積した毒素が代謝しなくなるため、体調悪化や病気リスクが高くなる
などの危険性があります。
玄米ダイエットで失敗する人がとても多い、そして、様々な危険性があるのだと知っておくと良いと思います。
結論として、玄米ダイエットは避けておくほうが安全と言えます。
玄米を食べようとするよりも前に、やるべきことがあります。
それは、ダイエットしなければならない体を作ってしまった、普段の食生活を見直すことです。
それが真の『ダイエット』なのです。