【マクロビでありがちな落とし穴3つ】
マクロビを実践していると、意外な所に落とし穴があります。それは、間違いポイントということです。
今回は、マクロビでありがちな落とし穴のうち、特に多くて重要な3つについてご説明します。
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目次
マクロビでありがちな落とし穴
まずは、拙DVD教材『西野椰季子のマクロビオティックレシピ4.0』についてのご感想とご質問をいただきましたので、ご紹介したいと思います。
この質問と回答の中に、とても大切なヒントがありました。
映像がとても美しかったです。
教材DVDを見て、それ以前では考えられないほど果物をたくさん食べています。
おいしくて、ついたくさん食べます。マクロビでは、南国の果物や梨や柿などの甘い果物はあまり良くないイメージがあるのですが、そのあたりはどうなのでしょうか?
私自身はそういった果物もおいしく感じるので、今は気にせず食べています。また、海藻も塩分が気になり食べなくなったのですが……
海藻の摂り方についてもご紹介いただきたいです。(Wさん)
Wさん、素敵なご感想をいただきまして、ありがとうございます。
映像を気に入っていただけて、とても嬉しいです。
毎回、新しいアイディアを取り入れたり、また、新しい機材を使ってみたり、見えないところで色々な工夫をしております。
ぜひ何度も繰り返し見てくださいね。
マクロビでありがちな落とし穴1つめ:フルーツ
教材DVDを見て、それ以前では考えられないほど果物をたくさん食べています。
このあたりの問題については、Wさんの食事内容全体の見直しが必要かと思います。
というのは、「おいしくて、ついたくさん食べる」という部分ですね。Wさんがなぜ今、果物が多くなっているのかについて、分析する必要があるからです。
しかしここで注意ですが、果物を減らすべきということをこの場で言いたいのではありません。
「なぜ果物をたくさん食べるのか?」の原因を、きちんと分析するべきなのです。
良いとか悪いとかではなく、原因をきちんと分析することにより、その食べ方が間違っていないかどうかや、また、不足しているものがあればそれを追加する必要があるのです。
しかも「たくさん」とは、具体的にどのくらいなのか?の確認も必要です。
人によって、たくさんの概念は異なりますし、その時の体にとって、何がどのように多くて少ないのか?を、見なければなりません。
マクロビでは南国系の果物や甘い果物はあまり良くない?
マクロビでは、南国の果物や梨や柿などの甘い果物はあまり良くないイメージがあるのですが、そのあたりはどうなのでしょうか?
梨や柿については、簡単に答えにくいです。こうした甘いだけの果物を欲するとすれば、何か必ずその原因があるからです。
ただ梨はどんな人でも、やめたほうがよいです。
また、それらの甘味の強い果物は、注意が必要です。
甘くてベトベトしてますので、血液を粘らせます。ドロドロ血の原因になるということです。
例えば今、長期サポート中の方で、つい先日まで南国果物を食べるようアドバイスしていましたが、今は一旦中止してもらっています。
このようなアドバイスをしている方が今、何名かいらっしゃいます。
しかもこの方々は、果物の食べ方や分量も違っていて、それぞれに対応した食べ方をしていただいております。
……というように、人によって食べ方や種類や分量はかなり違います。
マクロビでありがちな落とし穴2つめ:海藻
また、海藻も塩分が気になり食べなくなったのですが……海藻の摂り方についてもご紹介いただきたいです。
「塩分が気になり食べなくなった」というのは、体を無視して頭で決めていますね。
確かに海藻は塩分を含む食べ物です。ただ、従来のマクロビでは、海藻類をむやみに多く食べてしまい、それで体を悪くする人もいます。
海藻といっても、実に多くの種類があります。
体調に応じて、何をどのくらい、そしてどのように食べれば良いのかを決めていくには、他の食べ物とのバランス、そして体とのバランスを考慮する必要がありますね。
まず今の体がどうなっているかを、細かく観察することからなのです。陰陽バランスの確認も、大切なことです。
マクロビでありがちな落とし穴3つめ:体の声を聴く?
「頭で考えないようにしましょう」とアドバイスすると、
「なるほど、そうなんですね。体の声を聴きながら食べるようにすればよいのですね!」
と言う返事が返ってきます。
しかしここに、実は大きな落とし穴が待っています。
体の声は、ほとんどの人が聴けていないと言ってよいです。
ですから「体の声を聴きながら食べる」と、間違えている可能性が高いです。
それができている人は、ほとんど存在しないと言ってよいです。
ではどうするかというと。
<体の声を聴けていない前提でやっていく>
のです。
しかし常に”耳を傾け続ける”ことが、大切なのです。
私自身、そのようにあるべきという心構えで、日々取り組んでいます。
このことに気づいてから、日常がとても楽に、楽しさが何倍にもなりました。