現実を受け入れることが、食事の本質かもしれない。
2018年2月9日
足元にはまだ、真っ白な雪のかたまりが残っていて、陽の光を浴びてキラキラと輝いています。
その凍った雪の上をなでてくる風は、冷たくて凍えるようで、うっかり吸い込むと咳が出てしまうから、手袋で鼻と口を覆って温めながら歩きます。
けれど空は快晴。
ふと仰ぎ見ると、鮮やかな紅梅が咲き誇っていました。
足元は真冬だけれど、濃いピンク色の梅の花は、春はもうすぐだと告げているようです。
そんな風にして、ふたつの季節が同居している空間に立っていると。
刻々と変化していく季節を目の当たりにしていることを、しみじみと感じました。
それはいやおうなしに、今現在の自分の体と心にも同時リンクしていて、その瞬間をとらえる感覚は、なんとも楽しいものです。
ひとつのお皿の上にも、それはあたりまえのように自然にリンクしていて面白くてたまらないのです。
煮物は冬の顔をしています。
温かくてやさしく体に作用します。
現実とは、今、この瞬間、地球の上に存在する自分自身。
それ(自分)を受け入れること。
「今」は、過去のあらゆることから作られています。
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