【なぜマクロビスイーツで過食が悪化してしまうのか?】
7年間マクロビを実践しているのに、一向に治らない夜間の過食。
毎晩仕事帰りに駅前でパンと焼き菓子を買っては、気持ち悪くなるまで大量に食べていたMさん。
その過食が自分でも恐ろしくなり、マクロビスイーツなら大丈夫と思って食べていたところ、さらに過食が悪化してしまいました。
身体も心もボロボロに……
なぜマクロビスイーツで過食が悪化してしまうのでしょうか?
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目次
マクロビなのに夜過食で未病状態だった
40歳女性のMさんは、子育てをしながらフルタイムで働いています。
ダイエットと過食の改善が、主な目標でした。
しかしよく聞いてみると、かなりたくさんの症状を抱えていることがわかりました。
夜過食のほかに、
アトピー性皮膚炎、アレルギー性鼻炎、冷え性、むくみ、頻尿、慢性頭痛、生理不順、
背痛、肩こり、眼痛、腰痛、イライラ、怒りっぽい、悲観的、うつ、朝起きられない、
人と交流できない、楽しくない、料理をつくる気力がない、元気が出ない。。。
といった症状を抱え、精神的にもかなり辛い日々を送っていたのです。
まさに、確実に病気に向かっている「未病」状態だったと言えるでしょう。
Mさんの過食はかなり深刻な状態でした。
仕事帰りに駅前のパンや焼き菓子を買って、大量に食べてしまうのです。
仕事から帰ってきて、気力のない中でなんとか食事。
お子さんを寝かしつけた後、ホッとすると……
過食が始まります。
その過食が自分でも恐ろしくなり、マクロビスイーツなら大丈夫と思って食べていたところ、さらに過食が悪化してしまいました。
マクロビスイーツやパンなどを、気持ち悪くなるまで食べてしまうというのです。
パンを食べ始めるとさらに過食がひどくなり、止まらなくなる。
制限なく食べてしまうとのことでした。
さらに、ごまペーストとナッツ類の過食という、大変恐ろしいことをしていました。
これによって、腎臓などを相当傷めつけてしまったのです。
アトピーやアレルギー体質の人には、ごまペーストやナッツ類は厳禁の食べ物ですし、過食で弱った腎臓に、さらなるダメージを追加してしまっていました。
マクロビスイーツの恐ろしい罠
「マクロビスイーツなら大丈夫」という危険な安心感も、拍車をかけます。
マクロビスイーツは、大丈夫ではありません。
多少、気分的に罪悪感をカモフラージュできるだけなのです。
決して血液浄化にはならないのです。
そしてマクロビスイーツであっても、一般的なパンや菓子であっても、同じことなのですが、糖質依存の泥沼にハマり、どんどん抜け出せなくなっていくのです。
身体が本当に食べたいものではないため、不満が積もり積もっていきます。
これが過食ループです。
Mさんも、
忙しい→疲れる→料理できない→過食→疲れる→料理できない→過食……
どんどん体調が悪化、身体も心も辛くなる一方。
……という悪循環を繰り返す毎日でした。
なぜマクロビスイーツで過食が悪化するのか?
過食をしてしまう人の特徴として、野菜料理を全く食べていないか、足りていないことが大きな問題となっています。
「野菜を食べています」と言う人でも、100人中100人が、野菜が足りていないのです。
私が「野菜が足りていません」と言うと、ご相談に来られた全員が驚きます。
足りていないという自覚が無いのです。
野菜不足だと、体内の毒消しができないことや、過食によって内臓が疲れていて、血液がドロドロになり、体が動きません。
思考もままならなくなり、体にとって正しい行動ができなくなってしまいます。
体が動かず、やる気が出ないので、料理をしない、できない、やりたくない。
となると、手軽にお腹いっぱいにできるパンなどの炭水化物系や菓子に手がのびます。
Mさんもお腹が空いたらパン、マクロビスイーツを食べることによって、食欲を紛らわしていたに過ぎないのです。
夜に気持ち悪くなるほど食べては、翌朝だるくて起きられない。
朝の時間がなくなり、気分も悪いので、朝食も弁当も作ることができない……。
このように、生活に問題が生じており、既に病人のようになっていました。
さらに、仕事のストレスが加わると、身体も心もどんどん病んでしまいます。
お子さんとの会話もできず、ただただイライラするばかり……。
マクロビスイーツと過食をやめる方法
さて、このような状況から脱するには、どうしたらよいのでしょうか?
体が本当に満足するための野菜料理を作り、食べることです。
まずMさんの、一日のスケジュールの見直しから始めました。
どうやって食材調達をし、料理をどんなふうに取り入れるか。
そこからアドバイスしていきました。
それで、料理を毎日できるように変えていきました。
もちろん、その内容は、日々の体調をみながら変えていきます。
最初のアドバイスで料理を作った時、Mさんからのメールには、
「ちゃんとした食事を作ることができました。」
そして、
「料理作ろう、って思えた自分に驚いて、そして嬉しかったです。」
さらに、
「先生のレシピを見て、作ったらすごく美味しくて、野菜を沢山食べられました」
「自分でこんなに美味しい料理が作れるなんて感動しました……!」
と書いてありました。
マクロビ料理が美味しくなかった原因
Mさんは個人相談に来られる前、料理する気力がなかったということでしたが、実はその裏に、重大な原因が隠れていました。
様々な思い込みによって、美味しくない料理になってしまっていたことが、やりとりするうちに分かってきたのです。
その思い込みというのは、マクロビ料理の勘違いによるものでした。
本を読んだり、料理教室へ行っただけでは、こうした勘違いは起こりがちです。
美味しくない。
それでは料理が楽しくないし、お子さんにも喜んでもらえない、いっそうやる気がなくなる……という状態になっていたのです。
私のレシピは、できるだけシンプルに簡単に、誰にでも美味しく作れるようにと、考えて製作しています。
ですから料理に不慣れなMさんも、楽しく美味しく作っていただけたようです。
やはり美味しい料理が作れる、食べられる、ということがないと、続けることが非常に難しくなってしまいますね。
マクロビスイーツで過食になる根本的な原因
進めていくうち、だんだんと料理ができるようになってきたMさん。
最初は辛そうだったMさんからのメール内容が、どんどん明るくなっていきました。
毎日やりとりをし、コツコツと食改善に取り組んでいたところ、過食はいつの間にか止まりました。
毎日自分のための美味しい料理を作って食べることで、体と心がどんどんラクになっていったのです。
とはいえ、過食の苦しみがあまりにも長かったため、
「また元に戻ってしまうのでは……」
という不安も抱えていました。
Mさんのような深刻な症状を抱え、体のダメージが重い場合、やはり3週間という短期間でスッキリ改善というわけにはいきません。
回復にはかなりの時間がかかってしまいます。
長期サポートで根気よく治していくことが大切です。
なぜ過食になるかというと、そもそもの原因は体内に蓄積している古い毒素です。
その毒素を出して、正しく毒消ししていかない限り、過食は治りません。
仕事が忙しい人ほど、食を整えていないと、周囲の状況に振り回されてしまい、どんどん自分が見えなくなってしまいます。
しかし、Mさんのような深刻な状態であっても、たった3週間の間に驚くほどの変化がありました。
マンツーマンでの詳細なやりとりの積み重ねによって、思い込んでいたことや、自分では気付かなかった間違いを発見できるので、ダメージを負った体の回復を早めることが可能になるのです。
ずっとひとりで悩んでいたMさん。3週間の間にも良い結果を得られ、本当に良かったですね。
これからもご一緒に、一歩一歩進んでいけたらと思います。