【マクロビの罠!6kg以上太ってアトピー悪化】
マクロビを一生懸命やっているのに、マクロビ前より体重が増えてしまったり、かえってアトピーが悪化してしまったりするのは、一体なぜなのでしょうか?
その原因は、『マクロビのワナ』でした。
これは、初心者の人が陥りやすい危険な罠ですが、指導者でさえ、この『マクロビのワナ』に陥っている場合がとても多いです。
Wさんの事例でご説明したいと思います。
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目次
アトピーを治すために始めたマクロビで悪化
Wさんは、マクロビ3年目の40代女性です。
アトピーでお悩みでした。
アトピーを治すためにマクロビを始めたのですが、どういうわけか、かえって悪化させてしまいました……。
さて。なぜ、マクロビでアトピー症状が悪化してしまうのでしょうか?
それは、食事を変えたことで体内に蓄積していた毒素が表面化してくるからです。
今まで出ていなかった、奥の方に眠っていた毒素も溶け出してくるので、症状が悪化するといったことは決して珍しくありません。
しかし、本当の問題はここからです。
対処の仕方を間違えると、悪化させたり、かえって治りにくくなったりしてしまいます。
アトピーは治らずマクロビ前よりも6kg以上太ってしまった
Wさんは、マクロビ前は食に執着がなく、体重も安定していたといいます。
ところが、マクロビを始めてから、食べることに異常な執着を持ち始め、どんどん食べる量が増えていったのです。
しかし満足感が無いために、食べても食べても満足できない。過食が止まらなくなってしまったそうです。
体重もどんどん増えていき、マクロビ前よりも、何と6kg以上も太ってしまったのです。
困ってしまったWさんは、自己流で無塩食をしたり、断食をやってみたりしましたが……
ちょっと変化はあるけれど、すぐにリバウンドしてしまうのです。
少食にもできず、過食はかえってひどくなっていく一方でした。
もうマクロビにも断食にも疲れてしまい、困り果てていたところ、私のオンライン個人相談に辿り着いたそうです。
勉強熱心で真面目な人ほど陥りやすいマクロビのワナ
詳しくお話を伺うと、Wさんは外食もごく少なく、毎日自炊されており、料理教室にも通われて、勉強熱心でした。
ところがアトピーは悪化、6kg以上太ってしまい、冷え症や便秘、生理不順などの症状も、改善されないとのことです。
早速、食事内容をチェックし、問題点を修正していきました。
Wさんは『非常に真面目なマクロビ食』によって、主に腎臓と腸にかなり負担がかかっていることが分かってきました。
実は、Wさんのように勉強熱心で真面目な方ほど陥りやすい『マクロビのワナ』があるのです……。
マクロビのワナ……それは、穀類と塩分です。
Wさんは、普段の塩分量がかなり多くなっていることに気付いていませんでした。
まさか教室で教わったことが間違っているとは、夢にも思わなかったのです。
教室で教える講師もワナにしっかりはまっていますから、教えていることが間違っているとは知りません。
外食はしないものの、毎月数回通われているマクロビ料理教室での塩分量が、それはもうびっくりするほど多いです。
例えばですが、一つのレシピで醤油大さじ1~2というような使い方です。
さらに、このような感じの塩分量の料理を、一食に何種類か食べるわけです。
すると、一食の塩分量が相当な量になります。
しかも穀類は玄米で、塩を入れて炊きます。
さらに、野菜が非常に少なく、穀類が全体の5割以上という献立です。
このような食事ですと、体が萎縮・硬化し、代謝しづらくなる上、食事内容が「排毒」に対応していないので、体は不満を溜め込んだままになってしまうのです。
マクロビ玄米食のワナで体は欲求不満になる
つまり簡単に言うと、体が欲求不満のまま食べ続けることになってしまうのです。
本当に体が欲しているもの、必要なものを飲食していないので、体が常に欲求不満状態になっているというわけです。
すると、いつまでも食欲が収まらないという状態が続いてしまうのです。
このような状態で一時的に塩分量や食事量を減らしても、根本的な不満は無くならないので、すぐにリバウンドするのです。
Wさんも塩分と穀類を大量に摂取し続けたため、体はどんどん固まっていき、体重が減りにくい状態になってしまいました。
でも、大丈夫です。
ただ減りにくくなっただけなのです。
正しい食事内容に修正することによって、取り戻すことができます。
けれども代謝が悪くなってしまっているので、まず腎臓の回復をしなければなりません。
これは相当な月日のかかる問題です。
しかし、3週間のオンライン個人相談を始めてからは、Wさんの体にとって本当に必要なものをたっぷり食べて、飲んでいただくうちに、じわじわと体重が減り始め、過食もピタリと止まりました。
マクロビでさらに臓器を疲れさせてしまう
穀類・塩分の多い従来のマクロビ食、そして断食や自己流無塩では、問題は解決しません。
解決しないどころか、問題を悪化させたり、症状を増やしてしまうのです。
「なぜその症状は出ているのか?」
「なぜそれを食べ、そしてそれはどのように体に影響するのか?」
といった体と食の関係性について、正しく理解した上で食べ方・飲み方を決めなければ、改善できないのです。
表面的な陰陽解釈であったり、食事内容や体調を無視して、単に玄米を食べればマクロビだ、断食をすれば解毒する、というような、安易な考えでは、問題は解決できません。
Wさんの体験談でとてもよくわかったことは、塩分と穀類が多く野菜と水分が少ないというような、一般的に広まっている従来のマクロビ食によって、体調悪化や過食、アトピーの悪化となり、そしてリバウンドの繰り返しによって、どんどん臓器を疲れさせてしまうことです。
このような状態は体と心に本当に負担をかけ続けてしまいます。
心身ともに疲れきってしまいますよね……。
マクロビ指導で玄米や穀類を勧めるワナ
Wさんは、某所のマクロビ相談に行った際「具合が悪いのですが……」と訴えたのですが、「とにかく玄米を食べなさい」「穀類をもっと摂りなさい」と言われたそうです。
それがとてもつらかった、わかってもらえなかった……と、Wさんはその時の辛い気持ちを語ってくれました。
体のことを考えない、一方的に考えを押し付けるような指導は、体にも心にも辛いものです。
日本人は今まで穀類を毎日、普通に食べてきていますから、穀類を沢山食べることに罪悪感はないのです。
ですから、もっと食べなさいと言われると、ついその通りにしてしまいますし、すんなり受け入れてしまうのです。
まさか穀類、しかも玄米が多いから悪くなった、玄米こそが悪化の原因であるなどとは、想像もつかないですよね。
ここが最もはまりやすいワナと言えます。
真面目な人ほど、「もっと穀類を食べないといけないんだ……」というように、マクロビのワナにはまってしまうんですね。
今回、私とのやりとりによって修正すべき点が明確に分かり、体がラクになっていくと、Wさんは心から安堵されている様子でした。
リバウンドや体重増加、アトピー悪化の原因がわかれば、あとはその道をまっすぐ進むのみです。
長くかかる問題であっても、間違いに気づき正しく修正すれば、ワナから脱することができ、確実に快方に向かって進むことができるのです。