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西野椰季子のサイト

【マクロビと断食で過食が悪化してしまった】

過食を治すためにマクロビを始めたのに、かえって過食が悪化してしまった、Hさんの体験談を解説していきます。

Hさんは51歳の女性です。
もともと過食に悩んでいたところ、マクロビを始めてからさらに過食が悪化してしまったそうです。
ご相談に来られた時点で、マクロビの実践経験は9年。

アレルギー体質で、過去にいくつかの病気をされていました。
しかし現在の問題は、深刻な過食です。

マクロビ歴9年とはいえ、そのマクロビ食の内容に重大な間違いがあったのです……。

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断食合宿で過食悪化、増えていく症状の不安

Hさんは、自分でやっていても行き詰まってしまったため断食合宿にも行ったそうです。
しかしその断食合宿後、非常に体調が悪くなってしまい、断食前よりもさらに過食がひどくなってしまいました。
この理由についてもわからず、不安なまま月日が経っていきました。
(理由は明らかなのですが、また別の機会にお伝えしようと思います。DVD『無塩食概論』シリーズの中でも解説しています。)

朝起きられず、一日中体がだるく、腰痛と肩こりがひどく、むくみがあり、冷え症で、精神も不安定、浮き沈みが激しい。
本当に自分の食べたいものが分からなくなっており、ただ目の前にあるものを食べて過ごす……という毎日になっていました。

外食もやめられず、その後は体のだるさがひどくなる……
ということを、繰り返し続けていたそうです。

抑えられない欲求との戦いが続く毎日……。
終わりのない不安と苦しみ、体のつらさ……。
とにかくこのような状態を何とかしたい……というご相談でした。

マクロビの範囲内ならいいだろうというワナにはまる

Hさんが過去によく食べていたものは、パン、ケーキ、焼き菓子、ジャンクフード、肉、魚、などでした。
マクロビを始めてからは、動物性は摂らないものの、やはりパン、マクロビスイーツ、せんべい、ポップコーン、麺類やドライフルーツなどを、大量に食べていたそうです。
マクロビ前も始めてから少し変わったとはいえ、いずれにしても非常に偏った食事内容だったことがわかりました。

特にお困りだったのは、マクロビを始めてから過食がますますひどくなり、ジャンクフードや菓子パンなどの欲求が、マクロビ以前よりも強くなってしまったことです。

例えばドライフルーツ、麺類などは、マクロビの範囲内なので良いだろうという思考がはたらくため、安心してしまうのか、異常なほど多く食べてしまうという状況でした。

この「マクロビの範囲内」というのは非常にやっかいなものです。
そもそも、極めてバランスの悪いマクロビ食にもかかわらず、どんどん偏食になっていく危険をはらんでいます。

こうして食歴や症状、現在のHさんの状態などを詳しく分析したところ、いわゆる従来のマクロビ食、つまり玄米・ごま塩・塩分の濃い副菜や味噌汁といった内容のものは、Hさんの体に全く合うはずがないことがよくわかりました。

マクロビと言っても、このような食事内容では、塩分過多、陽性過多ですから、これらによって過食症状が発生しやすいのです。
ジャンクフードの欲求がひどくなったのは、体の欲求不満が暴走してしまった状態と言えます。

このように何か少しでもおかしいと感じたり、食べ方に問題が起こった時には、早急に間違いを発見して修正していかなければ、体をどんどん傷めつけることになってしまいます。

マクロビ本に書いてあることが間違いの元だった

Hさんはマクロビ本を読んで、首をかしげることが多かったそうです。
疑問点が多く、また、自分の体に合わないことや、無理に感じたことが多く、理解し難い世界だと思っていました。
Hさんが疑問に思ったり体に合わなくて無理に感じた、その感性は正しかったのです。
過食の症状は、間違ったマクロビ食では悪化しますし、また、その他の問題にもつながります。

具体的な例をあげると、気分がネガティブになったり、体に力が入らなくなったり、動きづらい、などの状態になった時、陰陽解釈を間違えて、むしろ陽性のものを食べてしまい、ますます悪循環に陥っていたということでした。
このような陰陽の間違いは、本当に多く見受けられますね。

現代人の体質には、玄米・ごま塩・塩分の濃い副菜や味噌汁のマクロビ食は、全く合わないのです。
なので、マクロビ本を読んでそれをそのまま実行すると、確実に道を誤ります。

Hさんはこの個人相談を受けたことで、なぜ自分がそのような疑問を持ったのか、よく理解できたとおっしゃっていました。

マクロビ本を読むと、Hさんのような間違った食べ方になり体調悪化になるというケースが、本当に多いです。
常に正しい知識と判断が必要ですし、からだ全体の状態を見ながら、食べるものや飲むものを決めていくことが大切です。

マクロビオンライン個人相談後のHさんの変化

Hさんは、個人相談を始めてからは過食がぴたりとおさまり、便通も良くなり、朝も二度寝せずに起きられ、てきぱきとスムーズに体を動かせるようになりました。
体に合った適切な食生活に修正すると、Hさんのようにハッキリと結果が出ます。
嘘や矛盾がないのです。

体重については増減の必要が無かったため、個人相談終了時には少しむくみが取れ、1~2kg減少してスッキリ体が軽くなった、という感じでした。
このように、適切な食事と飲み物を摂ることにより、適正体重を維持することができます。
無塩や減塩をすると、むやみに体重が減少するのではという懸念を持たれるかもしれませんが、そうとは限らないのです。

ご自分の体に合うものと合わないものを、自分自身の体でしっかりと確認できたのです。
「とても腑に落ちました」と、心から安心されていました。

体に合うものを食べると体調が良くなるということを、実際に体感することができたからこその発言ですね。
このような心地よい体感は、不安を根本的に解消してくれますから、精神的にも安定します。

一人で悩んでしまうよりも、現状の間違いがどこにあるのか、体に合っているかいないかというのを、アドバイザーとしっかり確認し合いながら、正しく修正していくのは大切なことですし、人生を無駄にしなくて済みます。
思い切って個人相談を受けられて、本当に良かったと思います。

問題には迅速に対処すること。
なにより大切なことですね。

 

 

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