【玄米マクロビで冷え症と過食悪化…ゆるロビの落とし穴とは?】
今回は、ゆるロビで冷え症と過食が悪化してしまったRさんの事例をご紹介します。
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間違いマクロビを12年続けてしまった
子育て中のRさんは、40歳の女性です。
Rさんは、玄米と魚を取り入れたマクロビを12年間も続けていました。
途中から玄米が食べられなくなったそうです。
そこから、うどんやパスタやパン、芋などの炭水化物で食欲を満たしていました。
小麦のものが大好きで、さらに、豆類、大豆加工品も沢山摂っていました。
実はRさん、子供の頃から炭水化物が多く、マクロビを始めてから今現在も、まだ炭水化物が多めになっていたのです。
さて詳しく分析していったところ、Rさんは元々、かなりの陽性体質だったのです。
基盤が陽性なところに加えて、このような、玄米に魚、大豆加工品、塩分過多の食事を続けたため、体質とは真逆の食べ方になっていました。
玄米が食べられなくなったということからも、明らかに陽性が強い体質だということがわかります。
そのためRさんは、極度の冷え性に長年悩んでいました。
冷え性は冷たいので陰性の症状と思われがちですが、実はこれは、締めすぎによる血行不良の、陽性過多の症状なのです。
冷え性がどんどん悪化していく原因は、体質とは真逆の食べ方をしていたためでした。
また、慢性頭痛と膀胱炎もあり、毒の蓄積に玄米と魚の組み合わせの追加により、ますます体を悪くしてしまったのです。
腎臓にかなりのダメージがあり、加えて腸にも問題がありました。
腎臓や肝臓が悪い人にゆるロビはNG
よくお話を聞いていくと、代々、高血圧と腎臓が弱い家系だったようです。
弱い部分は受け継いでしまうので、理想を言えば、Rさんのような方は、マクロビを最初から間違えないでいれば、
このようにひどい末端冷え性と膀胱炎にはならなかったのです。
こうして10年以上もかけて固めてしまった腎臓は、3週間では到底ほぐれるものではありません。
長い長い時間をかけて、少しずつゆるめていく必要があります。
詳しくやりとりを重ねていくと、Rさんは、肝臓も悪くしていました。
玄米、魚、そして大豆加工品は、Rさんのような状態にはNGです。
炭水化物が多いことも、肝臓への負担となってしまいます。
間違いマクロビの修正のポイント
玄米と動物性(Rさんの場合は魚)を組み合わせ、外食もたびたび、というような食事を「ゆるマクロビ」とか「ゆるベジ」などと言われていますね。
ところが、この「ゆるく」というやりかたに、とんでもない大きな落とし穴があるのです。
Rさんは、ハッキリとはわからなかったけれども「何かが間違っている」と直感し、私のところにご相談に来られたのです。
そしてその直感は、正しかったのです。
Rさんの「ゆるく」マクロビをやっていくこと、それはすなわち「間違いマクロビ」そのものであり、体調不良の原因だったのです。
3週間の個人相談中に、ご自分の食事の問題について気付かれ、少しずつ修正をしていきました。
修正を重ねるたびに、体が変わっていくことを実感されていました。
すると、何がどのように間違っていたのか?が明確になります。
体が答えをくれるのです。
そして。
間違いを受け入れると、その瞬間、驚くほど回復が早くなります。
間違いを受け入れることが、治るために最も必要なことなのです。
もちろん、受け入れた後も、”間違えないように”修正をしていかなければなりません。
修正の仕方を間違えると、症状を長引かせてしまったり、別の症状が出て来たり、または悪化させてしまうということがありますので、注意が必要です。
気を付けなければならないのは、自分が間違っていたことに気付いた時のありがちな反応として、
早く治そうと焦ってしまうことです。
誰しも、間違っていたことに気付くとあわててしまい、何とか早くそこから脱したいと思ってしまうのです。
それはとても危険なことで、道を誤りやすいのです。
そうではなく、本当の意味で「間違いを受け入れる」というのは、「間違いによって学んだことを、良い方向に活かしていく」ことなのです。
Rさんとのやり取りをしていて、Rさんの気付きの中から、私もこのようなとても深い学びを得ることができました。
3週間が終了する頃には、体の症状は少しずつ軽減され、良い方向に向かっていることが実感できました。
しかし今後もまだまだ、体の芯に陽性毒が溜まっているので、注意が必要です。