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西野椰季子のサイト

【玄米をやめたらパンの過食になった原因】

さて今日は、主に穀類の摂りかたの問題について、お話ししたいと思います。

30歳女性のNさんの事例を元に、解説していきます。
アトピーを治したくてマクロビを始め、4年ほど実践されていました。
ところが……。

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アトピーを治したくて始めたマクロビだった

Nさんはマクロビの勉強を始めて、自分は陰性体質と思ってしまったため、陽性にしなければと、一生懸命、玄米と三年番茶、濃い味付けの食事を続けた結果、過剰に陽性になりすぎてしまいました。

玄米は陽性で合わないからとやめたのですが、しかし穀類中心の食事で少飲少食という固定観念から脱することができず、今度はパンの過食になってしまいました。

さすがに市販のパンは良くないと思ったので、自分で作っていたのですが、パンに塩分をたくさん入れること、食べすぎてしまうこと、野菜不足、飲み物を飲まない、果物も食べない……という食事内容。

 

体質とは真逆の食事で体調悪化

結果的に、腸、腎臓、肝臓、子宮、卵巣を悪くしてしまいました。

気分の浮き沈みが激しく、対人関係も悪化。
アトピー症状は治るどころか悪化。

冷え性がひどくなり、中耳炎になり、慢性的な腰痛、便秘などといった症状に悩まされ、さらには生理停止となってしまいました。

また、常に胃が重く、手足などの末端の冷えは異常なほどで、氷のようだと言うのです。
外反母趾、むくみ、立ちくらみもひどく、常に眠気がありました。

 

パンの過食と甘いものの欲求が止まらない

しかしそれでも、パンの過食が止まりません。
砂糖はやめているものの、レーズン、甘酒、さつまいもなどの甘味を異常に欲してしまうという状況に陥っていました。

この原因は明らかです。
アトピーというのは、元々陽性の症状なのです。
決して陰性体質ではないのです。

ですから、穀類ばかり食べていては治りません。
毒消しのための野菜、果物、水分をたくさん摂らなければいけないのです。

また、塩分を減らさなければいけません。

 

おさまらない空腹感の原因

空腹感がおさまらない、というのは、相当な陽性に傾いているということです。
そして芯に強い陽性を持っているので、この芯の陽性毒を何とかしなければ、解決しないのです。

30歳ですでにこのような状態ですと、もしこのまま放置した場合、40代になるともっとこの陽性が悪化しますから、大変なことになります。

決して、放置してはいけません。

空腹感が強い人は、それを埋めるために穀類を摂りすぎてしまう傾向にあります。

そして、陽性すぎて玄米が入らなくなると、麺類やパン、イモ類などの過食となってしまいます。
とにかくひたすら“お腹に溜めるもの”を求めてしまうのです。

そして塩を使うと、食欲がさらに増すので、どんどん入ってしまう。

しかし内臓は弱り、体は萎縮しているため、太ることはできず、さらに萎縮していってしまいます。

そうすると、周りの人から「痩せているわね」とか「ちゃんと食べているの?」などと言われ、気持ちも焦ってたくさん食べなければいけないと、思ってしまうわけです。
また、一時的にマクロビの表面的な知識で少飲少食を実行したことによって、ますます体を萎縮させ、過食が悪化してしまったのです。

 

2週間で氷のような足が温かくなってきた

Nさんのように細胞組織が萎縮した場合の過食は、治すのにとても時間がかかりますが、3週間の間にも、改善が見られました。
1週目ですでに、腰の痛みが軽減されました。

アトピーは一旦悪化しますが、これは回復期のものと判断しました。

回復期のものかどうかは、食事内容やその他の体調を確認することで分かります。

知識や経験が無いと、悪化なのか回復期なのかの判断がつかないので、大概の人は不安になります。

2週目になんと、氷のような冷たい足が、暖かく感じられるようになったのです。

これはNさんにとって、かなり画期的なことだったようです。

萎縮した細胞組織をうまくゆるめることで、血液循環がよくなったのです。

結果として、3週間でかなりの改善が見られ、Nさんはその効果に驚かれていました。

 

玄米を別の穀類に置き換える危険

このように、玄米を食べ過ぎたりしていた人は、穀類を別の穀類に置き換えていくという習慣から、なかなか脱することができず、それで悩んでいる人が多いですね。
なので、まずここの調整が必要だと思います。

これは、野菜の食べ方と飲み物の飲み方を、間違えずに指導していくことで、必ず治ります。
また、思い込みなど思考のクセについても、自覚して治していくと、同時に食事も整っていくのです。

食事が整えば、体も回復し、良い状態になっていきます。

 

 

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