【更年期の冷えの原因は玄米食だった!?】
「冷え症を治したくて、玄米食で健康に気をつけているはずなのに、更年期になってさらに冷え症が悪化してしまい困っている」というご相談がとても多いです。
症状を楽にしたい、治すために食事を変えようという発想は良いのですが、「玄米を食べれば大丈夫」と思ってしまうと、実はこれが大きな間違いなのです。
安易に玄米を食事に加えると、冷え性が治らないどころか、体にとって深刻な事態を招きかねませんので、注意が必要です。
なぜ、玄米食で冷え症が治らないのか?問題点は何か?について、解説していきます。
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健康のために玄米を食べていたのに更年期症状が悪化
冷え症を玄米で治そうと考えて食べてみるけれど、合わなくてやめてしまう人。
また、玄米を食べ続けて、かえって症状を悪化させてしまう人。
中には、玄米食で症状をこじらせてしまい、治すのに何年もかかる深刻な状態になってしまった人も。
玄米を食べ続けると、体の細胞組織はどんどん固くなっていきます。
固いという状態は、陰陽で表すと陽性です。
つまり玄米食をやっている人は、体を固めてガチガチに締めすぎているわけです。
真面目に”玄米菜食”を実践している人ほど、体がどんどん陽性化するので、反動で陰性の甘いものやアルコールが欲しくなるという状態になりやすいです。
ところが、ここで重大問題発生となります。
固くて締めすぎの体は、代謝が悪くなっているので血液が汚れてドロドロしています。そのような悪い状態の体に砂糖やアルコールを入れると、血液がさらにドロドロになり、冷え症や更年期症状がどんどん悪化してしまうのです。
このように、玄米食では現代人の体はきれいになりません。それどころか、ますます血液が汚れる状態を作りやすくなっていくのです。
冷え症や更年期症状は玄米で悪化する
冷え症や更年期障害が悪化する重大な原因が、マクロビでの陰陽解釈の間違いにもあります。
驚くほど多い間違いなのですが、「冷え症は陰性」と教わり、勘違いしてしまうことです。
冷え症を治そうとしてマクロビをちょっと勉強したり本を読んだりすると、ほとんどの人がこの罠につまづきます。指導者にそのように教えられてしまう人も、とても多いです。指導者もまた、陰陽を間違っているのです。
そのため、症状や体質に対して陰陽真逆の食事内容や対処をやってしまうので、冷え症がますます悪化したり、さらに悪いことに他の症状を増やしてしまうのです。
陰陽解釈の間違いについては他にも沢山あるのですが、長くなってしまうのでここでは省略します。
ただ、冷えは陰性という単純発想によって「対処法を陽性にすれば良い」という判断だと、確実に失敗することだけは覚えておくと良いでしょう。
「完全食だから玄米は体に良い」と教わったり、本で読んだりして、「玄米さえ食べていれば大丈夫」と思い込まされてしまうと、この考えを捨てるのに時間がかかってしまう人も少なくありません。
玄米をやめたら更年期の冷えが解消された
私のオンライン個人相談では、その人の体が何によってどうなっているのかをよく観察します。
今までご相談に来られた人で、玄米が体質にあっていた人は、一人もいませんでした。
それどころか、玄米をやめたら冷え症や更年期症状が改善した事例がいくつもありました。
例えば、
Oさんは個人相談を始めて、3週間で氷のように冷たかった手足の冷えが緩和したのを実感しました。
Kさんも3週間後、毎日何回も起こっていたホットフラッシュの回数が激減しました。
Fさんは3週間のうちに、頭痛の回数が激減し、イライラがすっかりなくなりました。
Sさんは1週間も経たないうちに高血圧が正常値になりました。
他にも、冷えや更年期症状が緩和した事例はたくさんあります。
30代~60代と幅広い年齢層の女性が、このことを体験しています。
彼女たちの症状が改善した理由は、玄米をやめただけでなく、「体に合った食事内容に整えた」ことが大きいです。
しかし毎日3食玄米を食べていたという人であれば、玄米をやめるだけでもある程度の効果が期待できます。
だからといって、じゃあ白米を食べればいいかというと、それは間違いですから気をつけましょう。
結局、今までの「穀類をしっかり食べる」思考から離れていないため、堂々巡りになってしまいます。
体に合った食事内容に整えることが重要なポイントです。
玄米食が冷え症や更年期症状の原因だった
なぜ冷え症や更年期の症状が玄米で悪化するのでしょうか?
これには様々な原因が複雑に絡み合っているわけなのですが、ひとつだけシンプルな答えがあります。
それは、陽性体質の人、そして陽性の症状を持つ人が陽性の性質を持つ食べ物を食べるから、なのです。
このような非常に単純なことが、実は深刻な問題へ発展してしまうのです。
・冷え症→陽性の症状
・更年期→自然に陽性過多になる現象
・玄米→陽性の食べ物
こういった陽性の原因が積み重なり、体はどんどんガチガチに固まって硬化して、冷えていくのです。
玄米食で冷え症と更年期症状の解決にならない理由をまとめますと、
1,玄米が陽性の性質を持つため、体がますます陽性化し、細胞組織が硬化するので、冷えが悪化する
2,根本的な原因を見てないから(野菜不足、水分不足、塩分過多、睡眠不足など)
3,健康に関する視点が間違っているから(何かを追加すれば解決すると思い込まされている)
先ほどの事例のOさん、Kさん、Fさん、Sさんは、1~3についての問題を一つずつ解決していきました。
それによって、短期間で驚くほどの良い結果につながったのです。
玄米に限らず「○○を摂れば体に良い」という思考に惑わされてしまうと、実はそのことが健康を害することもある。ということですね。
冷え症の人や更年期症状で悩んでいる人は、玄米食をやめ、食生活全体の問題の見直しから取り組むとよいでしょう。