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西野椰季子のサイト

【食欲旺盛だけど食べたいものが分からない】

食欲はある。というよりむしろ食欲は常に旺盛で、何かを食べたくてたまらないけれど、食べたいものが分からない……
何を食べても満足できない……
一見矛盾しているように見えますが、実はこういったご相談はとても多いです。

その原因と対策について、解説していきます。

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食欲旺盛だけど食べたいものが無いとはどういうことか?


「食欲はあるんですが、食べたいものが無いんです……」

実はこれ、食べたいものが「無い」わけではなく、「食べたいものをイメージできない」「食べたいものが分からなくなっている」のです。
これはどういうことかというと、思考が乱れて混乱し、正しい判断ができなくなっている状態なのです。

このような場合、体内の血液がかなり汚れてドロドロしています。そのドロドロ血は体中をめぐるので当然、脳にも行きますね。
すると、思考がおかしくなりますから、その結果、食べたいものがわからない、となるのです。

体にとって正しい判断で食べ物を選べていないため、体に負担をかけ続けますから、各臓器が疲れたり傷んだりしています。
なので体のあちこちに問題が起こり、それが不快症状となって現れているはずです。

人によってその出方は様々ですが、その人の弱いところからダメージを受けやすいです。
しかしそのような症状は「こんなもんだろう」と見逃していることも多く、長い間放置すると慢性化してしまいます。

正しい判断ができなくなっている体は、このようにして重大な問題を引き起こしていくのです。

食欲旺盛だけど何を食べても満足できない原因


1野菜不足

マクロビを実践している人であっても、野菜不足になっている人は本当に驚くほど多いです。

マクロビや菜食でも外食に行ったり、加工品が多い場合も、同じです。

2水分不足

飲み物を控えていたり、間違った飲み方。

人体にとって、水分は必要不可欠です。

水分が不足するだけで、健康障害のリスクが高まります。

水分不足によって血液ドロドロ状態は悪化し、それによって間違った欲求が起こる確率も高くなります。

3体の欲求に正しく答えていない

体が欲するものに対して、間違った食べ方や飲み方をする。

正しく答えないので欲求は収まらないのです。

4メンタル面の問題

これは非常に様々なことがありますが、過去や現在に受けている抑圧による精神的ストレスの影響は多いですね。

それと、料理の際の精神状態も影響します。

食べたいものが分からなくなる5つの理由


間違った欲求を重ねることによって、食べたいものが分からなくなります。

その理由は大まかに分けて5つあります。

1,情報(知識)

間違った食事の知識によって、混乱と不安をまねきます。
例えば、〇〇が効く、〇〇が体に良い、〇〇でやせる……というような印象操作にだまされてしまいます。

健康のためにとマクロビや菜食にしても、知識で選びすぎると、体の本来の欲求からズレていく。

2,感情に流される

その場の雰囲気に流されて食べてしまう。

家族と同じものを食べないと罪悪感を感じてしまう。

孤独感が強いため、食べ物で心のスキマをうめようとする。

快楽を食べ物に求める。

3,食べ物に対するネガティヴな記憶=家庭、学校給食など

食べ物に対するイメージが悪いため、選ぶものの質が低下。

するととりあえず空腹を満たそうとするようなてっとり早い食べ物を選んでしまう。

4,不規則な食事時間

体は、規則的に食事をとることで生命維持をしています。
食事時間が乱れると、体のシステムが狂い始めます。

内容や質、分量なども、上下の差が激しいと良くありません。

5,味覚が麻痺してしまっている

そもそも戦後、私たち日本人の食文化は大きく変化してしまいました。
添加物、着色料、農薬、化学物質……
赤ちゃんの頃からそういったものにまみれて育ってきたわけですから、味覚がおかしくなって当然なのです。

本当に美味しいもの、自分の体が喜ぶものが何なのか『知らない』と言った方が正しいかもしれません。

食べたいものがわからない状態から脱するするためにやめるべきこと3つ


1,とりあえず食べ物を口に入れることをやめる。

何でもいいからとりあえず食べる。
これは、口先だけの感覚で食べている状態で、体の欲求とはズレがあります。

口先だけで美味しいと感じるものは、間違った欲求であることが多いです。

2,よく考えずに食べ物を選ぶことをやめる。

知識がなく、何を選択すればよいかがわからないので、考えなくなってしまいます。
そうすると1のとりあえず食べる状態になってしまい、体の本来の欲求とはズレがあるため、悪循環になっていってしまうのです。
正しい知識を学ぶと、選び方がわかります。

そしてもっと大切なことは、体の状態をよく観察し、感覚を研ぎ澄ます訓練をすることです。
何が自分にとって大切なのかが明確になっていき、食べたいものと体が喜ぶものが合致していくようになります。

3,食欲を満たす=空腹を満たす、という勘違いをやめる。

これは単に満腹になればいいという考えで、戦後の日本人に根強く染み付いてしまいました。

白米を茶碗何杯食べたらえらいとか、牛乳を何杯飲んだら大きくなれるとかですね。

食欲は、実はもっと複雑なものなのです。

1~3のことをやめるだけでも、体には変化が見られることでしょう。

そして、自分の体について理解を深め、正しいマクロビオティックの食事の仕方を習得することで、「食べたいものがわからない」から→「食べたいものは体の欲求に正しく答えること」へと、変化します。

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