【玄米でアトピーが治らない!?】
アトピーを治すためにマクロビを始めたけれども、行き詰まってしまったSさんが、3週間で改善の道を拓いた事例をご紹介します。
アトピーを治すために始めた玄米菜食
Sさんはつらいアトピーを治すためにマクロビを始めました。
しかし、1年半が経ち、色々な理由で行き詰まりを感じるようになってしまいました。
アトピーがなかなか良くならず、体重も増えず、生理が止まってしまったのです。
そのような状態では当然、不安になりますよね。
Sさんの始めたマクロビは、1日2食の玄米菜食でした。
動物性や砂糖はほとんどやめ、外食はしない。三年番茶を飲み、食材はできるだけ無農薬有機栽培で自然なものにして、陰陽は気にせず野菜は季節のものを使う。
玄米は圧力鍋で炊き、大盛りにしてごま塩をたっぷりかけて食べている、ということでした。
しかし出汁にはニボシを使っており、レシピも塩分と油が多く、Sさんは過食傾向になっていました。
玄米でアトピーが治らない理由
アトピーの原因は、簡単に言うと動物性タンパク質です。
なので、原因となるものをやめるだけで、かなりの変化が見られます。
しかし、玄米でアトピーは治らないのです。
むしろ玄米の糠の部分には油が多く含まれていることや、非常に消化が悪く腸に負担をかけることから、玄米でかえって悪化してしまいます。
過食もアトピーを悪化させてしまいますね。
Sさんは塩分と玄米の陽性過多で過食傾向になっていました。
それから毎朝、梅醤番茶を飲んでいました。
アトピーを治すからと教わったのか、マクロビの内容として教わったのかは分かりませんが、これは間違いですので、気をつけてくださいね。
マクロビで間違えやすいポイントなのですが、梅醤番茶は本来、一時的な手当法であり、お茶とかサプリメントみたいに毎朝飲むものではないのです。
玄米菜食をやめたらアトピーが楽になった
Sさんは個人相談に申し込まれ、早速、減塩菜食を始めました。
玄米はやめて分づきにし、油と塩分を減らし、煮干しと梅醤番茶をやめました。
負担になっていた間違いを修正し、私のレシピを作って食べるという、シンプルなことをやっていただきました。
それをたった3日実行しただけで、体が少し楽になったのです。
Sさんの間違いマクロビのポイントのひとつに、「有機野菜にこだわり過ぎて毎日同じ野菜になっていた」ということがありました。
すぐに飽きてしまい、受け付けなくなっていたそうです。
ただでさえ野菜の種類が少なく、さらに食べる量も減ってしまい、無理やり食べていたのです。
これでは効果は出ませんし、毒消しが間に合わないので症状が悪化してしまうわけです。
Sさんは、玄米菜食が良い食事だと思い込んでいたこともあり、食事を変えたことで症状が悪化しないかどうか不安になりました。
そしていきなり玄米をやめたことと、濃い味付けをやめたことで、食事が物足りなく感じました。
しかし、それはすぐに解消されました。
症状は悪化しなかったどころか、どんどん改善されていくことが分かり、減塩菜食が体に合っていることが体感で理解できたからです。
ラクになる食事は、体が教えてくれます。それを脳が理解すれば、間違えることは減っていくのです。
これが体の声を聴くということの一例です。
玄米をやめて3週間でアトピーが改善
2週間経った頃、肌にかなり変化が見られました。
少しずつ、黒ずんでいたところの皮が剥がれてきて、白く(明るく)なってきたのです。
肌が白くなるということは、内蔵も同じように回復しているということですね。
Sさんはすっかり料理が楽しくなり、ご家族も一緒に薄味になったそうです。
まだアトピーは残っており、体重を戻すことや、生理の再開など問題はありますが、体の声を聴くことをやっていけば、おそらく遠くない未来に改善されることでしょう。